◆ヤングケアラーについて学ぶ

2023年6月16日 国際ソロプチミスト豊橋第10回通常例会にて豊橋市こども若者総合相談支援センターより副センター長 北村充様、主事 橋本朋実様、巡回相談員 鈴木善江様より児童虐待・ヤングケアラーについてお話しいただきました。

北村副センター長は児童虐待の定義や豊橋市における実態、ヤングケアラーの抱える課題、子供の人権や権利、その背景。豊橋市が行っている対応策や今後の方針、などについて熱く述べられた。
地域或いは学校など周りの者が事実に気づき、周知し、虐待の芽を摘み早期に対処できるよう多くの人々に認識して欲しい。虐待は許されない事ではあるが、保護者側にも多様な背景があり生きづらさを抱えている。
双方を理解し、いかに支援し、より良く生活をできるかをコーディネートするか難しい問題だと語る。

鈴木巡回相談員は各校を巡回し、アンケート調査やこどもの様子から虐待やヤングケアラーの実態がわかる。現在、市内には外国人を含む50人弱のヤングケアラーが存在する。こどもたち一人一人に寄り添い傾聴し支援していきたい。
こどもを取り巻く周りの皆様の気づきが大切ですと話された。

橋本主事はヤングケアラーの支援事業として
①知ってもらう②相談してもら③見つけて支援する④寄り添う
という4つの柱を紹介され社会にはいろいろな立場のこどもたちがいて悩んでいることを周知する必要があると話された。ヤングケアラー向けの家事支援、経験者との交流から少しでもヤングケアラーのこどもたちの心のケアができるようにとサロン会を開いたり、病気や障害を持つ保護者のために介護技術を身につけられるようにと講座を設けるなど今後の見解をまとめた。

まずはこどもの声を聞き権利を擁護し、教育を受ける権利、心身共に安らかでいられるよう私達大人が支援の手を差し伸べなければいけないと実感しました。